学生時代の思い出のアクリルキーホルダー

私が高校生の頃、所属していた部活内に好きな人がいました。その好きな男の子は活発なタイプの人ではありませんでしたが、誰にでも優しい人でした。部活は男子・女子分かれて行う運動系の部活ではなく、文科系の部活でしたので先輩後輩関係なく、アットホームな雰囲気の部活でした。本音を言えば自分の思いをその男の子に伝えたい気持ちが強かったのですが、万一振られた時に部活内等で気まづくなってしまうのが怖くて、告白する勇気がありませんでした。彼には彼女はおらず、好きな人がいるということは聞いていたのですが、やはり一歩を踏み出すことはできませんでした。ある日、部活の仲間で学校帰りにゲームセンターに寄ったのですが、女性陣はプリクラ、男性陣はクレーンゲームに夢中になっていました。プリクラを撮り終わって男性陣のところに合流した時に、彼が同じキャラクターのアクリルキーホルダーを2つゲットしていました。「俺1個あればいいから、誰かいる?」と周囲に聞いていたので、思わず「私そのキャラクターが好きだから欲しいな」と言って彼から貰ってしまいました。実際には若干好きというくらいのキャラクターのプライズ品でしたが、彼とお揃いのものを持っているというのが嬉しくてたまりませんでした。結局、高校卒業までに彼と恋に進展することはありませんでしたが、やはり卒業までずっと好きでした。彼も好きな人に告白して振られてしまっていたようで彼女はいなかったようです。今でもそのアクリルキーホルダーはまだ持っています。社会人になった今は使うことがないので処分しても良いのですが、懐かしさのような思い入れがあって捨てることができません。彼から貰った思い出として、机の引き出しにそのアクリルキーホルダーを大事にしまってあります。